このページでは、地学基礎の学習方法とおすすめの暗記テキスト・参考書・問題集について解説をしていきます。
筆者プロフィール
東北大学理学部卒業・大学院修了後は公立高校で理科の教諭。教諭時代は主に生物・化学・地学基礎を指導。進学校での指導経験が長く入試対策が得意。教員後は塾講師として数学・理科4科目を指導。地学基礎は独学で「指導レベル」まで向上。そのノウハウを生かして授業を展開している。
地学基礎とは?
まずはじめに、地学基礎の科目について解説をします。
科目についてはわかっているよ、という人は読み飛ばしてください。
地学基礎は、地球の内部・表層・大気・外部(宇宙)に関して学ぶ学問です。
中学理科においては「火山・地層・地震・天気・天体・太陽系と惑星」の分野になります。
暗記事項が多い科目で、計算問題はほとんどありません。
あったとしても非常に典型的な出題が多いため、数学や物理などに苦手意識をもっている文系型の生徒にオススメの科目です。
難易度も中学理科にプラスアルファしたレベルなので、理解しづらい分野も少なく、学習難易度は低めです。
一方で「地学を専門としてきた高校教員の少なさ」や「学習参考書・問題集のラインナップの少なさ」などが理由となって、
- 質の高い授業が少ない
- 学習方法をアドバイスできる人が少ない
- よい参考書・問題集の選び方がわからない
といった声もよくきかれます。
この記事ではそういった悩みを解消するため、
- 地学に関する前提知識の程度(初学者か学校でやっている人か)
- 目標とするレベル(定期考査対策か・共通テスト対策か)
をそれぞれ分けて、学習方法を解説していきます。
※基本的には地学基礎の教科書を使わなくても済む方針で、テキスト選定を行っています。
はじめて地学を学習する人・中学校の理科が苦手だった人向けの参考書
地学基礎が初学(未履修)の人、中学理科が苦手だったという人が地学基礎を学習するのに、まずおすすめな参考書はこちらです。
ポケットサイズの暗記ブックで、150ページ程度の薄型参考書です。
計算問題は一切入っていません。
扱っているトピックがかなり厳選されていて、内容が非常にやさしくしいのでサクサク読めます。
「暗記帳スタイルで1日5分2ページ」
というペースをコンセプトとしていますが、その気になれば1週間で学習完了できる手軽さです。
基本的な地学の暗記事項を文章でまとめてあって、虫食い的に赤字になっています。
読み終わったページは、赤シートを使って隠して読むことで繰り返し暗記学習に使えます。
定期考査対策にするにしても心もとないボリュームですが、全体をさっと一周することで地学基礎の全体像を掴むことができます。
このテキストが完了したら、次に紹介するテキストを使ってより本格的に学習を進めていきましょう。
学校の定期考査対策・入試対策の基本知識を習得したい人向けの参考書
学校の定期考査対策のために、暗記をベースに学習したい人におすすめなのがこちらの参考書です。
地学基礎の学習に必要な一通りの知識が網羅された暗記ブックです。
学校の定期テスト対策はもちろん、大学入試共通テスト対策(用語整理)にも十分に通用する情報量があります。
計算問題も含まれていて、出題頻度が高い基礎計算を学習することもできます。
情報が多いわりに非常に見やすく使い勝手がいいです。
携帯性にも優れているので、バッグに入れていても全然かさばりません。
電車やバス通学の人は移動中に学習できるのでオススメです。
Kindle版もあるので、スマホで読むのもアリですね。
このテキストの内容が完璧になったら、次に紹介する本格的なテキストを一冊終えて、過去問学習へつなげていきましょう・
本格的に共通テスト対策をしたい人向けの問題集
共通テスト対策におすすめの問題集はこちらです。
用語やテーマの解説と問題集がセットになったテキストです。
大学入試共通テストを解くために必要な知識と考え方を習得することができます。
テーマ解説をしっかりと読みこんで練習問題を解いていきましょう。
間違えた問題は解説までしっかりと読んで復習すること。
なんどもアウトプットを重ねることで、着実に定期考査・模試での得点力を向上することができます。
共通テスト対策の総仕上げをしたい人向けの問題集
テキスト学習が完了し、いよいよ共通テストでの得点力を上げていく段階になった人におすすめの問題集はこちらです。
河合塾の共通テスト模試の過去問です。
河合塾の共テ模試は、質が高く、評判がいいです。
このテキストを何度も解きこむことで、本番での得点力をメキメキと伸ばすことができます。
共通テストは「知識」よりも「考え方」が大切です。
間違えた問題は「なぜその答えになるのか」を納得できるまで考えるようにして復習してください。